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保育士Takakoが大切にしている保育環境 ~原体験ができる保育環境の保障~

「原体験」とは、自然物を対象として、触、嗅覚、味覚、視覚、聴覚の5感による直接体験のこと。

幼少期の原体験はとても大切です。

自然の中で遊び、体験しふれあいを通じ て育成される思考力、判断力、表現力などが人間としての「生きる力」につながるからです。

 

一つひとつの知識を教えるのではなく、子どもの興味・関心をふくらま せるような保育環境が大切です。

子どもの頃に行う“原体験”は、知恵 となり「生きる力」となって普段の生活に生かされます。

それゆえ、天白校では、去年の夏、カブトムシやカマキリを飼育していました。

冬に向かって、生き物が死んでしまう経験をしたので、今年は、生命の誕生から、育っていく生き物の姿を子どもたちが体験するために、4-5月、オタマジャクシやあおむしを用意しました。オタマジャクシの身体が少しずつ変化していく姿、カエルになっていく過程を観察したり、小さなカエルを触るときの手加減を体験したり、あおむしが手の上で歩く時に少しこしょばゆい感触、青虫に鼻を近づけると甘い?青虫の匂いを嗅いだり、蛹になっていく過程を体験したりしました。


また、おたまじゃくし、かえるや青虫はとても繊細のため、子どもたちの触れ合いたいという気持ちを満たすことが難しいので、ダンゴムシやミミズもたくさん用意して、触れ合いや気づき、不思議だな?という好奇心、小さい生き物たちの生命への敬意やいたわりの心を育めるような保育環境を整えています。

また、数多くのオタマジャクシを目にした子どもたちは、"How many tadpoles are there?"と質問され、最初は、"one, two, three..."と数えていたのですが、数え切れなくなり、思わず "SOOOOO many!!!!"と心からの本当の "so many"という言葉が出ていました!本当に数えたいものを数えることもできました。

さらに、子どもたちから "what tadpole/frog eat?" "frog have teeth?"などなど、たくさんの質問がありました。

"what do you think?"と子どもたちに即答せずに、質問すると、"vegtables" など、子どもたちからさまざまアイデアが出てきました。

カエルになった赤ちゃんガエルのために、"grasshopper" "bug"と捕まえてきてくれるお友だちもいました。careing、 thinkers, communicators, inquires, knowIegeable, balancedの IBの教育理念にも共通する保育環境作りに努めています。

あおむしが蛹になりました。今度は、皆で、孵化する瞬間を見られることを楽しみにしている天白校のお友だちです。

 

【執筆者】Takako
オーストラリアで保育士資格を取得。
現地の保育園で1年半、日本帰国後はインターのプリスクールで9年、日本の保育園や小学校で8年、英語をコアに子ども達の成長に多角的に関わってきました。UPBEATでは、2歳児・3歳児・5歳児の担当保育士として子どもの成長サポート。自分の保育教育の原点や信念を「オーストラリア及び日本の保育経験」に置き、子ども主体の考え方や人権、統合保育を大切にしています。

 

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