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UPBEAT の日本語教育が垣間見える!?
近年、日本ではインターナショナルスクールへの注目度が上がっています。日本のインターナショナルスクールは、小規模な英語教室に近い学校から、国際バカロレアプログラムを採用する本格的な学校まで、さまざまな形態があります。
インターナショナルスクールの数は300とも900とも言われていますが、直近10年で大きく増加していることは間違いありません。保護者の満足度も高く、英語力の向上や国際的視野の獲得、整った教育環境や独自の教育プログラムが評価されています。しかし、一方で「日本語教育」に対する懸念を持つ保護者もいます。
そこで今回は、UPBEATで日々交わされている教師同士のやり取りを通じて、インターナショナルスクールにおける日本語教育の実態をご紹介します。これを読めば、日本語教育への不安が少し和らぐかもしれません。
◆教師同士のやり取りから見える日本語教育の取り組み
以下は、社内メールを通じた日本語教師と書写教師のやり取りの一部です。
教師たちが生徒の漢字学習状況をしっかりと共有し、鉛筆の持ち方や書き順まで細かく指導している様子がわかります。また、授業態度にも気を配り、生徒の学習意欲を高める工夫が随所に見られます。
さらに面白いのが、書写教師の報告メールを受けて、日本語教師自身が漢字の書き方を振り返り、改善しようとする姿勢です。UPBEATでは、教師もまた子どもたちと共に学び続けています。
◆書写教師から日本語教師への報告メール
お疲れ様です。今週の報告です。
G3(※小学3年生) 硬筆: 文字の組み立て方(左右・上下)
- 毎年度末に近づくと生徒の鉛筆の持ち方が気になります。G3に限らず、AさんはG1の頃から独特な持ち方をしており、正しく持てるのですが書き始めると自己流の持ち方に戻ります。次年度の重要課題です。
- G1・G2時代と異なるテスト出題形式にEさんFさんが戸惑っていたため、実施前にポイント指導を行うと安心していました。
G5(※小学5年生) 硬筆: ひらがなの元の漢字
- テスト範囲の内容について、全員が集中していました。また、教科書に載っていない漢字についても考える時間を設け、理解を深めました。
G4(※小学4年生) 硬筆: 文字の組み立て方(2つの部分・3つの部分・上下)
- 「へんやカンムリになると点画がどう変化するか」に時間を割きました。誤った漢字を敢えて書き(わたしが書きました)、訂正箇所を発表する方式を取りました。
- 雨冠の2画目を真っ直ぐ下ろす生徒が多かったため、今後の指導ポイントとします。
◆日本語教師からの返信
いつもありがとうございます。
G4: 雨冠の2画目が真っ直ぐ下ろす生徒が多かったです。
→ もしかして、雨冠の2画目は斜め左下に書くべきでしょうか? 私自身、真っ直ぐ下ろすこともあったかもしれません。今後の授業で注意して指導していきます!
◆書写教師の再返信
お疲れさまです。
先生、いつもお目通しありがとうございます。
そうなんです……2画目は左下へ向けなければいけないんです……。書写授業では、このようなプリントでおさえました。
まとめ
こうした教師間のやり取りは、他の教科でも頻繁に行われています。生徒一人ひとりの特性や学習状況を把握し、それに合わせた指導を徹底することで、UPBEATでは質の高い日本語教育が実践されています。
インターナショナルスクールに通うことで日本語教育に不安を感じる保護者の方もいるかもしれませんが、UPBEATでは子どもたちがしっかりと日本語を学び、成長できる環境が整っています。
教師もまた生徒と共に学び続ける姿勢を持ち、日本語教育をより良いものにしようと努力しています。こうした取り組みが、日本語学習における安心感につながるのではないでしょうか。