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アップビートスプリングオーバーナイトキャンプ 2023年度

3月28日~29日の1泊2日で、スプリングオーバーナイトキャンプを開催しました。

オーバーナイトキャンプって何?

オーバーナイトキャンプはUPBEATの年中クラスから小学6年生までの(サタデイプログラム利用者含む)希望者が参加できる1泊2日の校外学習体験イベントです。

今回は、32名の保育園児と8名の小学生が参加してくれました。

オーバーナイトキャンプには、2つの目的があります。
1つは、子ども達が、普段とは違う非日常的な体験で刺激を受け、新しい感情や発想に出会うこと。
もう1つは、家族と離れて友達や先生と1泊する中で周りの行動を観察し、自立心を育むことです。

保育園児も小学生も同じ行き先ですが、一部別行動で小学生が「調べ学習」をして、調べたことを保育園の子ども達に向けて発表する時間がありました。

 

オーバーナイトキャンプのプログラムは、IB教育の理念に基づいて、子ども達ができるだけ自分達で考えて動いたり、新しい発見ができたり、何か学びが得られたりすること、そして、自分の考えを表現できる場所を設けることを意識して企画しています。

盛りだくさんの内容が詰まった1泊2日プログラムは、
・子ども達にとってどのような学びがあるか?
・普段はできないイベントかどうか?
・子ども達にとって刺激的な内容が含まれているか?
・距離的に適切か?
・子ども達の体力に合っているか?
などの観点から、事務スタッフはもちろん、保育士、看護師らの視点も取り入れた複数の候補から厳選して決定しました。

オーバーナイトキャンプスケジュール

 

INAXライブミュージアム見学

空港で調べ学習をする小学生

 

子ども達が一番喜んだプログラムは?

企画から決定までに数か月をかけて準備した今回のプログラムの中でも子ども達が1番目を輝かせたのが、イナックスライブミュージアムでのクラフト体験です。

クラフト体験は保育園でも多く行っていますが、本物の土でできたキラキラしたタイルを手に取って、自分で1からデザインしていくことは、子ども達にとって新しい体験でした。

皆、想像以上に熱中し、「こんなふうにできたよ!」と生き生きした表情で作品を見せてくれました。

そんな子ども達の様子を見て、心から楽しんでくれたのだと嬉しく思いました。

クラフト体験に熱中する子ども達

 

空港で「調べ学習」をした小学生は、自分で学びたいことを選んで学び、
保育園児に向けて、普段と違うステージで発表するという体験をしました。

小学生と保育園児の間で学びの交流ができたことで、遊びと学びのバランスが良い素晴らしい時間になりました。

部屋で調べ学習をまとめる小学生

 

印象的だった出来事は?

この2日間を通じて印象的だった出来事の1つに、こんなことがあります。

初日の出発時、バスに乗る際に大泣きしてしまった小学2年生の女の子がいました。彼女は出発時間が近づいてもなかなかお母さんから離れることができず、先行きが不安になるような様子でした。

ところが、キャンプが始まって、友達や先生と一緒に時間を過ごすうち、だんだん自分自身を出せるようになっていき、皆の前で調べ学習の発表をする際には、先生方が驚くほどしっかりと発表し、大きな声で質問を投げかけることができました。

調べ学習の発表をする小学生に質問しようと手を上げる幼児達

 

出発前には母親から離れられなかった彼女にも、実は秘めた感情があり、こんなにも自分のことを話せるのだと、友達も先生方も初めて知ることができました。

しばらくの間親と離れ、普段とは違う環境に身を置くことで、これまで表現できなかった自分を表現できたのかもしれません。

それは、本人にとっても、周りの友達や先生にとっても印象的な出来事で、大きな気づきになりました。

 

子ども達に起こった変化は?

彼女のような一人ひとりの変化も含め、このプログラムを通じた様々な関わりの中で、「いつもはこういう子じゃないけど、こういう風に関わるとああやって笑ってくれるんだな」だとか、「あんな風に泣く場面もあるんだな」といった新しい関わり方を学ぶ機会になりました。

これは、先生と子ども達の間でも、子ども達同士の間でも得られた学びです。

こうした学びもあり、子ども達同士で話し合って問題を解決していく姿を見て強く感じたのは、大きな“成長”です。

たった1泊2日ですが、子ども達の成長を感じています。

成長と言えば、もう1人……

年長クラスの男の子が、夜ご飯の時、寂しい感情が出てしまったようで、
すごい涙が勝手に出てくるという状態になってしまいました。

「どうしたの?」と聞いても本人も「わかんないけど涙が出てくる」という状況です。

彼自身も、泣いちゃダメだと分かっていて、自分で来ると決めたのだから、寂しくても頑張るという感情があったようです。

涙を流したまま、周りの子と話したり、私たちに話しかけてくれたりと、本当に頑張ってくれました。

涙が止まらないその瞬間は辛くても、後になれば、「僕はこれ乗り越えたんだ!」という彼にとっての強みに変わるに違いありません。

これからも成長を続けていく彼を、見守っていけることがとて楽しみです。

 

オーバーナイトキャンプを終えて、引率者として感じたこと

1泊2日で短い旅行ではあるんですけど、その中で普段味わえない体験をすることで、私たちも、葛藤してる姿だとか、泣いちゃうけど乗り超える姿を見ることができるのは、すごく感動する出来事であったし、子ども達の自信とか、今後の強みに変わっていく姿をここからも追い続けていけるというのは、私たちも企画して良かったなと思いますし、また今後も、そういう子どもたちの成長につながるのであれば、準備はもちろん大変ですけど、そのためになら頑張りたいなというふうに思うことができました。

                                   (看護師 Ami)Amiさんの感動が伝わるインタビュー動画はこちら

 

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